「こんばんは、お嬢さん」
「私はあなたに宿る大アルカナ『リ・アマンティ』」
「こうして話をするのは久しぶりだね」
「胸の高鳴りが聞こえたものだから、こうして様子を見に来てしまったよ」
「宿主の周りは常に驚きに満ちている」
「私が時の流れを忘れてから随分経つけれど、君に会えた事が最も嬉しいと感じるよ」
「自分でも驚いている。私が自分の特性を抜きに誰かを好ましく思うなんて」
「……そう言ったら、君は信じるかな?」
「ふふ……。では、君に会えるのを楽しみにしているよ」
「また会おう、私の宿主」
-END-