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-商売上手な総督子息-
テオ「らっしゃい、らっしゃーい!」
セラフィーノ「いらっしゃいませ」
テオ「おいセラ! ぜんっぜん声が出てないぞー!!」
セラフィーノ「用もないのに路上で大声をあげるのには慣れていないからな」
テオ「用はある! 売り込みだって大事な用件じゃんね。違うか?」
セラフィーノ「それはそうだが。俺はテオのようにはできない」
テオ「お、そこのねえちゃん、ノルディアの商品が揃ってるのはレガーロではこの店だけ! 見るだけならタダじゃんね~」
セラフィーノ「ああ、シニョリーナ。その6色のアクセサリーに興味があるのか? それなら……」
テオ(どこいくじゃんね、セラのやつ?)
セラフィーノ「君の髪の色なら、この髪飾りが似合うと思う。よければ今着けてみてはどうだ?」
テオ「……むむむ」
セラフィーノ「ああ、やはり似合う。購入するのか? それなら会計はこちらだ」
テオ(セラの無自覚紳士攻撃で、あのねえちゃん顔真っ赤だし。商売に向いてんのはアイツの方かもしれん……)
セラフィーノ「テオ、この売り物の価格を教えてくれ」
テオ「……やっぱコイツに商売は無理じゃんね」
-END-