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-母たちの歓談-
スミレ「本日はお招きありがとう、アガタ総督」
アガタ「スミレ、堅苦しい挨拶は無用だ。モンドは息災か?」
スミレ「ええ。あの人は良くも悪くも変わりないわ」
アガタ「……いつだったか、ご息女のリモーネパイを食べそこねた話はどうなった」
スミレ「進展なしよ。娘の前でわかりやすく駄々をこねる姿はファミリーには見せられないわね」
アガタ「ふっ。そなたの苦労も相変わらずだな」
スミレ「それでも、少しずつ娘離れをしようと努力しているみたい。それに……」
アガタ「?」
スミレ「成長しているのはモンドだけじゃない。そんなところね」
アガタ「子の成長は早い。今我らの向ける厳しさは未来の糧となろう」
スミレ「それでもアガタの『愛情』は厳しすぎると思うのだけど?
愛の鞭を本当に実践しなくてもいいじゃない」
アガタ「あれは音で選んだに過ぎぬ。それに、……そなたに言われたくはないぞ」
スミレ「うふふっ」
-END-