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-ウィリアム・カポ-
デビト「よォし、動くなよパーチェ」
パーチェ「あ、あのさデビト~? どうしてこのリンゴは矢に刺さった後2つに割れるの?」
デビト「さあな。もともとリンゴに切れ目でも入ってんじゃねェか」
パーチェ「じゃあそれ投げなくてもいいよね!!! 投げる意味ないよね!?」
デビト「知らねぇよ。つーかこの矢もルカちゃんントコから借りてきたやつだからなァ」
パーチェ「勝手に持ってきたの間違いでしょ」
デビト「同じだろ。そうだなァ、投げたらナイフに化ける仕掛けでもあンじゃねえか」
パーチェ「さすがナイフ使いのルカちゃん! きっとお嬢の新武器にするつもりだよ――ってなんで構えてんのさデビト!」
デビト「手元に矢があって目の前にリンゴ乗っけたパーチェがいたら投げんだろォ?」
パーチェ「一般常識みたいに言わないで! おれだって命は惜しいよ! 矢パーチェなんてやだよ~!」
デビト「ヒャハハ!! 3つめのリンゴがどうなるか、楽しみだゼ」
パーチェ「ううぅ。わかった、投げてもいいよ。その前に……」
デビト「あ?」
パーチェ「この割れたリンゴ、食べていい?」
デビト「さっさと食え」
-END-