その天空の国は、予知された大洪水から逃れるために創られた。一部の人々はその国へ避難し災厄から逃れたが、地上に残された者の多くは生命も財も失ってしまう。
洪水が収まり地上で暮らせるようになった後も、天空に移り住んだ人々が再び地上へ降りることはなかった。こうして、「上界」と「下界」が誕生した。
上界の中枢であり、司法・立法・行政すべてを担っている。上界で最も崇拝されている『ユネ・セキエイ』を頂点とし、貴族を中心とした政治家が国の運営を行っている。
ヴァーレンティン銀行が統治する下界の地区名称。住人の殆どが大洪水から生き延びた人々で成り立っている。
下界にある、上界で罪を犯した人々が住むコミュニティ。罪人たちが住む街は高い壁によって外の世界から隔てられている。この保護地区には上界と下界を繋ぐ塔が建っている。
保護地区を管理するため、上界の神官院から送られた組織の名称。歯向かう相手に対しては、猟犬の如く執拗につきまとう。