バレンタイン特別SS【2月14日のぺろり部の活動】

 

 

蒸籠「さっみー!」

零児「あっ、カイロもっとるよ。ほらっ」

蒸籠「さんきゅー。……はぁ~、あったかい」

赤兎「ぼくは貼るカイロを、たくさんお腹に貼ってるからあったかいよ。ほらほら~」

奈津「別に見せびらかさなくてもいいんだけど……。
   そんなに見せびらかすなら、遠慮なく一枚もらってくよ」

  ベリッ

蜜雄「俺も一枚貰おう。肩に貼ればハニーも暖をとりやすいだろう……」

  ベリッ

甘葉「俺様は誕生日だから貰えるもんは貰うに決まってる!」

  ベリッ

赤兎「ああーーっ!! ひっど~い! ぼくの貼るカイロが減っちゃった~。
   防護服みたいでかっこよかったのに……」

蒸籠「いいじゃん。まだ10個くらい貼ってあったし……」

零児「代わりにわいのカイロあげるさかい、これ使い」

赤兎「わーい! 零ちゃん、メルシー! ぎゅーっ!」

零児「ははっ。いくら赤兎くん嬉しいからって――ぐえっ」

蒸籠「わーーっ! 零児ーーーっ!! 赤兎の馬鹿力っ!」

蜜雄「このままでは零児が圧死するぞ?」

奈津「圧死すればいいんじゃない? どうせ周り雪だからすぐには腐らないよ」

甘葉「おい、奈津。笑えねぇジョーク言ってんなよ?
   おかげでさらに冷え込んだっつーの。
   それよりお前たち・・・さっさと手を動かせ!」

蜜雄「口より手を動かさねば、いつまで経っても出来ないだろう……」

蒸籠「うへー。朝からやり始めて、もうすぐ昼過ぎだもんな。お腹空いたぜー」

零児「8割方完成ってところやな?」

赤兎「可愛い子ちゃんが来る前に作らなくちゃね!」

蒸籠「ちぇっ。甘葉が急に『かまくら』を作りたいとかいうからこんな目に……」

甘葉「うっせー豆芝! 俺様の誕生日でもあるんだから言う事聞いとけ!」

零児「しっかし、まさか甘葉から『かまくら』を作りたいなんて言うとは思わんかったわ」

蜜雄「確かに普段の甘葉ならば率先してやろうとは言わないだろう。
   2月14日のバレンタインデイに雪が降ったからと推測している」

赤兎「ああ。甘ちゃんって意外とロマンチストだもんね」

蒸籠「あははっ! 似合わねー!」

甘葉「うるさいって言ってんだろ! このっ!」

蒸籠「ぶっ! ――っ、冷てぇ! 雪玉ぶつけんなよっ! お返し――ぶほっ」

奈津「あっ、ごめん。なんか見てて腹が立ったから……」

蒸籠「この野郎、奈津めぇ~!」

零児「……そんな事してたら、いつまで経ってもチョコフォンデュ食べ損ねるで?」

蒸籠奈津「「うっ」」

甘葉「バレンタインデイに雪が降るなんて奇跡は早々起こらねぇ……。俺様が小さい頃から憧れていた、『チョコフォンデュをかまくらの中で食べる』という夢はすぐ間近っ!」

赤兎「うん。ぼくもそういうシチュエーションは好きなんだけどね――。
   ただ、男6人と女の子1人で入るかまくらの大きさを無視すれば……」

蜜雄「全員で取り掛かればなんとかなると思って、召集させられては迷惑だな」

奈津「全くだよ」

甘葉「じゃあ、お前たちはチョコフォンデュぺろりたくねぇのか?」

蜜雄「……ぺろりたい」

赤兎「ぼくもぼくも~、ぺろりまくっちゃうよー!」

蒸籠「オレだってぺろるからなっ!」

零児「ぺろらんと、やってられへんわ」

奈津「じゃなきゃ、こんな労働作業やってないよ。……俺もぺろりたいから」

甘葉「よーしっ! いざとなったらセバスチャンたちにも手伝わせるから安心しろ」

 

甘葉「それじゃ、作業再開だ!」

一方、ちよこ――

 

ちよこ(……みんなのお菓子に対する情熱ってすごいなー)

ちよこ(あともう少しでチョコフォンデュ出来上がりそう……早くみんなの喜ぶ姿が見たいなー。ふふっ!)

 

 

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祝!PV再生30000回突破!

 

 

※このSSは赤兎のBirthdayからの続きです。

 

赤兎「みんなで一緒に帰るのって、楽しいねー!」

甘葉「……これが楽しそうな顔に見えるってのか?」

蒸籠「いやいや。むしろ一緒に帰らざるを得ないっていうか~……」

蜜雄「赤兎に誕生日プレゼントした『ぷちぺろちゃん』のぬいぐるみをみんなで運んでいるからな」

甘葉「ったく、豆柴! ぬいぐるみをこんなにプレゼントしたら、持って帰るのに不便だって何で気が付かねーんだ!!」

蒸籠「ってオレの所為かよ! みんな気が付いてなかったじゃん!」

蜜雄「いや、俺は気が付いていたぞ」

奈津「どうせ蜜雄の事だから、『聞かれなかったから』って事でしょ?」

蜜雄「む!? よく分かったな」

甘葉「『よく分かったな』……じゃねーよ!」

~(ぬいぐるみを蜜雄の顔面に押し付ける甘葉)~

蜜雄「ふがっ」

赤兎「うわー。みっくんのお顔が『ぷちぺろちゃん』になってるね!」

零児「ちょっ、赤兎くん! 喜んでる場合やないで! ぬいぐるみを顔に押し付けたら息出来へんやろ!」

赤兎「あっ、そっか! 甘ちゃん許してあげて。ぼくは、みんなで一緒に帰れてハッピーだよー!」

甘葉「ちっ! しゃーねぇな……」

蜜雄「……ふぅ。貴重な体験だった」

零児「蜜雄くんはポジティブやね……」

奈津「それにしても……高校生6人が可愛いぬいぐるみを持って歩く姿なんて情けないよね」

零児「大丈夫やで、奈津くん。自分が一番自然やさかいっ!」

奈津「黙れ零児」

~(ぬいぐるみを掴んだまま零児に向かって振りかぶる奈津)~

零児「ちょっ! ぬいぐるみで叩かんといて――ぶっ!」

赤兎「なっちゃんダメだよ! 可愛いぬいぐるみが重力によって不細工な顔になっちゃうから~」

奈津「あっ、そうか。赤兎のプレゼントなのに悪い事しちゃったね……」

赤兎「大丈夫! なっちゃんがぬいぐるみを持ってくれているだけで、可愛いくてナデナデしたくなるから~!」

奈津「言っとくけど……撫でた瞬間、零児と同じ目に遭 うからね?」

赤兎「えーっ、それくらい、いいじゃーん!」

零児「赤兎くん? ぬいぐるみよりも、わいの心配してくれへん?」

蒸籠「はいはい。馬鹿奈津はムキになりすぎだっつーのっ!」

~(奈津の頭の上にぬいぐるみを乗せて、蒸籠はその上から顎を乗せる)~

奈津「うわっ! ちょっと……おれの頭の上にぬいぐるみ乗せないでよ!」

蒸籠「へへっ! ちょうどいい高さだからなー。極楽極楽」

蜜雄「ほう? 俺も試してみよう」

蒸籠「げっ!? 今退くからやめ――ぐえっ」

奈津「…………お、おもっ」

零児「……お三方。ちんたら歩いてたら置いてくでー」

甘葉「置いてっていいだろ。もう暗くなってきたから、はやく届けて帰るぞ」

赤兎「そうだ! そのまま、ぼくの家に泊まっちゃえば?」

甘葉「ああ! 赤兎の家に泊まるのは久しぶりだな」

零児「せやけど、こんな大人数じゃ、ご両親に迷惑やないか?」

赤兎「男の子だし、その辺で雑魚寝すればいいんじゃない? ついでに家でもぼくの誕生日祝ってよ!」

甘葉「ったく。お前ってほんと我儘だな」

赤兎「えへへ! というわけだから……みっくん! なっちゃーん! せいちゃーん! いっくよー!」

赤兎「(ついでに、三万回のお祝いも……ってのは、後で教えてあげよっと♪)」

 

 

 

~完~

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ノベル版『ぺろぺろ男子』本日発売です!

本日10月2日ぺろぺろ男子ノベル版【ぺろぺろ男子「ぺろり部」の男子は甘味中毒。”お菓子”な私がターゲット?!】が発売されました!
(※入荷の都合で発売日が変わる書店もあります。ご注意ください)


タイトル:【ぺろぺろ男子「ぺろり部」の男子は甘味中毒。
      "お菓子"な私がターゲット?!】

著 者 :絢音
イラスト:くにみつ
発売元 :光文社 
価 格 :1,365円(税込み)

巻末には「ぺろぺろ男子」がまるわかり!の特別フルカラー小冊子が付いてきますよー。
作中の挿絵イラストはすべてくにみつさんの描き下ろしでお届けします!
新キャラも登場して更に広がるぺろぺろ男子の世界をシチュエーションCDと併せて堪能しちゃってください(..◜ڡ◝..)

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