赤兎 HAPPY BIRTH DAY!(後編)

お待たせしましたペロ子です! 

9月2日に誕生日を迎えた佐藤・C・赤兎の誕生日お祝いブログ後編をお届けします。
・・・とその前に告知です!

ぺろぺろ男子のノベル化が決定しました!!!!!!
わー!!
いろいろな調整諸々でお伝えするのがこのタイミングになってしまいましたが、ぺろぺろ男子の新展開をお知らせできて嬉しいです~!!
詳しい情報は次回の更新でお知らせしますね(..◜ڡ◝..)
 
そんなお祝い気分でくにみつさん書き下ろし赤兎誕生日イラストを
どーん!(※クリックすると大きいサイズでご覧になれます)


 
赤兎が抱えている『ぬいぐるみ』の存在に注目です!
実はこの子、PV(ぺロモーションビデオ)にも登場してたり……。
気になったかたはPVを見なおしてみて下さいね!
 
もう一つ恒例(?)となっている、前回誕生日だった蒸籠からのプレゼントは…

 
※どうやらこのおパンツ、3枚1000円とのことです。(..◜ڡ◝..)主婦の味方!
 
 
ではではそろそろ誕生日SSの後編をお届けします!
ぺろり部の面々の賑やかな一日の結末をご覧ください!
 
 
 
 
 
 
 

◆  ◆  ◆

 

 

 

 
☆SEKITO HAPPY BIRTHDAY☆

 誰もいない廊下に、複数の靴音が聞こえてくる。
 赤兎は甘葉と蒸籠の腕を片方ずつ組んで、先へと急いでいた。
 本来は、呼びにいった甘葉と蒸籠が先導するはずなのだが、いつの間にか立場は逆転していたのだった。
「ちょっ! 赤兎、足早すぎだってば!」
「俺様より前を歩くんじゃねーよ、赤兎!」
 赤兎は二人の罵倒を聞きながらも、ニコニコと笑って速度を少し緩めた。
「だって、早く見たいんだもん! ぼくの為に誕生日会してくれるんでしょ?」
 赤兎は余程嬉しいのか、くるりと一回転して、甘葉と蒸籠と向き合った。
「ちっ! こんなにあっけらかんとされれば祝い甲斐がねぇな……」
 甘葉は舌打ちしながら髪の毛をかきあげる。
「今年はどんなプレゼントかな? 確か、小学校のときは『マカロン飴』をくれたよね? あれはひどかったな~」
「ああ! 甘葉が『りんご飴』が美味いなら『マカロン飴』も美味いはずって、プレゼントしたやつな!」
 赤兎は自分で言っておきながら、あの『マカロン飴』の味を思い出してしまった。
 コーティングされた飴の部分はとても美味しかった。
 通常のマカロンは外側が「サクッ」として内側が「フワッ」としている……が、あのときは、外側は「ジュワッ」、内側は「スカッ」としていた。
 あれはマカロンに対する冒涜的な行いだったので、甘葉にとても怒った記憶がある。
 それ以来甘葉はマカロンに対して無茶なアレンジをしなくなった。
「あれは、若気の至りって奴だ。むしろあの頃から独創的な発想を持ってしまった自分の才能が恐ろしいぜ!」
「言っとくけど、まったく褒めてないからな!」
 甘葉と蒸籠の言い合いが始まった。しかし赤兎は早く部室に向かいたくてたまらない。
 口論が収まらない二人を赤兎は再度、腕をがっしりと組み直す。
「もーう! ぼくは早く行きたいの! 今から全速力で走るから、『ばびゅん』とついてきてよ!」
 最後まで言い終わる前に、赤兎は足を踏み出し、全力で廊下を駆け抜ける。
 突然走り出した、赤兎に甘葉と蒸籠から罵声が聞こえてくるが気にしない。
 そのまま、赤兎は二人を無視して駆けていったのだった。
 部室の扉を開けると、目の前がいきなりカラフルな色でいっぱいになった。
 同時に、火薬の匂いと大きな音がして、赤兎の五感はフル活動している。
「ハッピーバースデイやで、赤兎くん!」
「たんじょうび、おめでとう」
「ハニーも、おめでとうと言っているぞ。赤兎」
 クラッカーを持って並んでいる零児と奈津。そして、何故か花冠を持っている蜜雄が赤兎の事をクラッカーで驚かせたのだった。
「えへへ! ありがとう! ねぇ? 何でみっくんは花冠を持ってるの?」
「ああ。これはハニーからのプレゼントだ。ちょっとじっとしていろ……」
 蜜雄は自分の持っていた花冠を赤兎の頭に丁寧に載せた。色とりどりの花は見覚えがあった。蜜雄と毎日、美化委員の仕事で花壇に水やりを行っている。きっとその花壇で育てた花だろう。
「すごい! もしかしなくても、ハニーちゃんが見繕ってくれたの? ありがとう、ハニーちゃん!」
 蜜雄のそばを飛んでいたハニーちゃんは、赤兎にゆっくりと近寄って赤兎の右手の甲に大人しく止まった。
「ハニーは喜んでもらえて嬉しいようだ。ハニーが右手の甲に止まるのは『親愛の証』なのだからな」
 赤兎は改めてハニーちゃんにお礼を言うと、満足したようで、また蜜雄のそばへと戻って行った。
「おい、赤兎。俺様の存在を忘れてるんじゃねぇ!」
 赤兎の後ろで仁王立ちをした甘葉が少し怒りながら近づいてきた。
 その後ろから、蒸籠が息をぜえぜえと吐きながら近づく。
「オマエ……さぁ、途中で、いきなり手を、離す……なよ、な……!」
「だって、二人も引っ張るなんて重かったんだもん」
 赤兎は部内一の力持ちだが、そこは無視してかわいい子ぶって答えた。
 甘葉はあきれたようで深く溜息を吐き、改めて赤兎に話す。
「まぁ、もういい。それよりあそこを見ろ!」
 甘葉が指差す方を見ると、テーブルの上に2メートルくらいある物体に何やら布がかけられていた。
「あれってぼくのプレゼントだよね! 開けていいの?」
「ああ、さっさと開けてみろ」
 甘葉から了承を得た赤兎は、プレゼントがあるテーブルの傍に近づいた。そして勢いよく布を取り払う。
 そこには赤兎の大好きな物が積み重なっていた!
「C’est bon! C’est si bon! Tres bien! 『ぷちぺろちゃん』のぬいぐるみたちだー!!」
 赤兎が大好きなケーキをモチーフにしたキャラクターのぬいぐるみが色とりどりに積み重なって、トーテムポールのようになっていた。
 しかしこのシリーズは、ある場所でしか手に入れることが出来ないはずなのだ。
「もしかして……みんなこれをUFOキャッチャーでわざわざ取ったの!?」
 そう、このぬいぐるみは実はUFOキャッチャーでラインナップされているアミューズメント用のものだったはず。
 ここにあるということは、きっと甘葉たちはゲームセンターに行ったのだろう。
「それ、全部とるのめっちゃ大変やったんやで! 甘葉なんかガラス叩いて落とそうとするさかい……」
「そうそう。しかも、蜜雄は入射角とアームの力によって、うんたらかんたら――ってぶつぶつ言ってるし……」
「そして、終いにはUFOキャッチャーに飽きた奈津くんは勝手にいなくなってまうし。『見つけた!』 と思ったら音ゲーでもくもくと遊んでたしな~」
 零児と蒸籠はあのときの事を思い出して少し疲れた顔をしていた。
「……でも、一番UFOキャッチャーが下手だったのは零児と蒸籠だよね?」
 奈津は、お返しと言わんばかりに二人に痛いところを突いた。
「俺の指示のもとでやっとぬいぐるみを取れたのだから、感謝されていいくらいだと思うが?」
 蜜雄は、奈津とは違い、正直な事を述べるだけに、余計に傷つく零児と蒸籠。
 全員でそのときの事を語り合う状況に、赤兎は思わず吹き出してしまった。
「ふっ――あははっ!」
 突然笑い出した赤兎にみんなが注目する。
「全員がこのぬいぐるみを取るために、UFOキャッチャーをしている姿を想像したら笑いが止まらないよ!」
 赤兎が嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめながら笑っている様子をみて、甘葉たちはほっとした。
「ふっ! 俺様の発案なんだから、喜ぶのは当然だな!」
 甘葉が胸を張って偉そうに言う。
「はいはい。そんじゃ、プレゼントも渡せたし、そろそろケーキ食おうぜー!」
 蒸籠は早くケーキが食べたいのか、一番にケーキのあるテーブルへと向かった。
 しかし、そこで赤兎は重大な事に気が付いた。
「あっ!?」
「ん? どないしたん、赤兎くん?」
 赤兎の突然の声に零児は思わず尋ねる。零児以外も気になったようで、赤兎を見つめていた。
「……このぬいぐるみ、六個もあるけど、どうやって持って帰ればいいの?」
『…………あっ…………』
 その場にいた赤兎以外のメンバーは、そこまで考えていなかったみたいで全員が小さく声を漏らした。

 帰り道、高校生の男たちが可愛いぬいぐるみを1個ずつ運んで帰ることになったのだった。

 

(おわり)

 

Text:pero(●´ڡ`●)

 

ちなみに、くにみつさん書き下ろしイラストで赤兎が抱えているのは、このSSに登場した『ぬいぐるみ』なのです! Tres bien~♪

 

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