赤兎 HAPPY BIRTH DAY!(前編)

おはこんばんぺろ!
本日9月2日はマカロン系あざとかわいいスイーツ男子佐藤・C・赤兎の誕生日です! 誕生日おめでとう赤兎!

そんなおめでたい日に、pero(●´ڡ`●)さんからスペシャルな誕生日SSが届きました!pero(●´ڡ`●)さんありがとうございます!!!

ではでは、ぺろり部の日常を垣間見ることができるショートストーリーをどうぞ~!

 

 

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

 

 

☆SEKITO SIDE.☆

 ぼく、佐藤・C・赤兎。只今、教室にて待機中。
 なぜなら、甘ちゃんがここで待っていろと言ったから。

「大体、想像つくんだけどね」

 本日、九月二日はぼくの誕生日。
 きっと、今頃ぺろり部のみんなで、ぼくの誕生日会のセッティングをしているはず。そのことを分かっていながら、彼がぼくのためにしてくれている事を大人しく待っている。
 授業が終わり、クラスメイトが一人もいなくなって、30分くらいが経過。窓から見える空は夕焼けに染まっていた。

「早く終わらないかなー。……実は知ってましたって言ったら、甘ちゃんたち怒るかなぁ」

 ぼくは想像してみることにした。真っ先に怒り出すのはきっと甘ちゃんと蒸ちゃんだろう。小学校からの幼馴染なだけあってか、二人の怒る様子が目に浮かぶ。
 そして、甘ちゃんと蒸ちゃんを宥めるのはきっと零ちゃんの役目。その後ろで特に何も考えず無表情な、みっくん。やや不満そうな顔をする、なっちゃん。
 こんなにもハッキリと仲間の事が思い浮かぶのは、それだけ付き合いが長い証拠だ。
今までも、何回も仲間内で誕生日会をしてきた。だから、彼らがお祝いの準備をしている事を分かってしまうのは、しょうがない。
 むしろ、分からないふりをする事が優しさだ。

「ふふっ! 今回はどんなプレゼントをくれるのかな~」

 一人でいるのが、つまんなくて声に出してみる。だけど、本当はプレゼントなんて、どうだっていい。
 みんなと一緒にいられるだけで嬉しいのだから……。

「最近は食べ物系が多かったから趣向を凝らしてくれるといいな!」

 そう、だからこれは暇つぶしに声を出しているだけ。
 けして、彼らのプレゼントに対して要求を上げているわけではない――。

 

☆PERORIBU SIDE.☆

「『最近はー、食べ物系が多かったからー、趣向を凝らしてくれるといいなぁ~』って絶対言ってるぜ、赤兎の奴!」

 赤兎の物真似なのか、わざわざ語尾を伸ばしながら説明をする蒸籠。
 今、ぺろり部では赤兎の誕生日を祝うため、準備中である。合間におしゃべりも交えつつ、賑やかに準備を行っていた。

「おい……その気色悪い言い方を今すぐやめろ!」

「ほんと、気持ち悪い……最近『気持ち悪い』って言葉の回数が多くなってるんだけど、どうしてくれるの蒸籠? あと零児……」

 甘葉の言葉に便乗して、文句を言う奈津。こっそりと蒸籠の悪口だけではなく、零児の事も言ってみた。

「ちょっと、奈津くん! 人をオマケみたいに、気持ち悪いとか言ったらあかんよ!」

「零児は気持ち悪くていいけど、オレが気持ち悪いってどういうことだよ!」

「ひどい! 蒸籠くんもひどくてオカン涙が出てまうわ……」

 まるで舞台に立った女優のように泣き崩れていく零児。その様子を全員が冷めた目で見ていた。零児を見飽きた甘葉が、一言も発していなかった蜜雄の方へと振り向く。

「そういや、蜜雄。お前さっきから何やっているんだ?」

 もくもくと手を動かし作業をしている蜜雄に言葉をかける甘葉。

「ん? 赤兎のために花冠を作っているところだが?」

「えっ! 何でまたお前が花冠を作っているんだ?」

 蒸籠が驚いたように、蜜雄から理由を聞いた。色とりどりの花を蜜雄が器用に冠を作っていく。その様子を眺めるように蜂のハニーちゃんが蜜雄の上を旋回していた。

「これはハニーが厳選した花だ。ハニーが美化委員として、俺と一緒にいつも花壇の世話をしてくれる赤兎に、プレゼントをしたいと言ってな」

「はぁー。なるほど。それで、花冠を作ってるってわけかいな。おっと! ハニーちゃんはこれ以上こっちにきたらあかんよー!」

 蜜雄からの理由を聞き、納得した零児。こっちに来ようとするハニーちゃんを牽制する姿は少し情けない姿である。
 ハニーちゃんは大人しく零児のいう事を聞いて、また蜜雄の周りを旋回し始める。どうやら、花冠の方が気になってしょうがないようだ。
 ハニーちゃんもそれだけ、赤兎にプレゼントをあげたいのだろう。

「おれ達はもうプレゼントの用意が終わってるからね。後はハニーちゃんのプレゼントが出来れば問題ないってことだね」

「問題ない。あと三分ほどで終わる」

 蜜雄の言葉に、甘葉と蒸籠が動き出す。

「そんじゃ、俺様と蒸籠は赤兎を呼びに行ってくるぜ」

「ゆっくり歩いてくから、その間に花冠仕上げとけよ!」

 残った蜜雄、奈津、零児に声をかけ、赤兎を呼びに行った甘葉と蒸籠。
 窓の外を見ると、すでに夕焼け空が覗いている。準備している間にすっかり遅くなってしまったことに気が付かなかった。
 それでも、赤兎のためのバースデイ準備は完璧だ。

「きっと、今回のプレゼント見たらめっちゃ笑うやろうなー」

「わざわざ男五人であんなところに行ったんだから、感謝してもらわないと割りに合わないんだけど?」

「俺もあんな経験は初めてだった……。なかなかに興味深いところであったな」

 夕焼けの日差しを浴びながら、彼らは赤兎が来るであろう扉を見つめて待っているのだった――。

(つづく)

Text:pero(●´ڡ`●)

 

次回更新の後編では恒例の書き下ろしイラストが掲載予定です。お楽しみに!!!

 

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